関東の古寺とその歴史

坂東三十三観音巡り - 龍正院

第28番 滑河山 龍正院(滑河観音)

国際空港も近く旅客機が離発着する大きな姿を間近に見る

坂東33観音霊場の中で唯一寺号がなく院号だけの霊場

ただそのむかしは寺号を名乗ってた時代もあったよう

江戸時代に天海大僧正の寛永寺の末寺になる

今の院号への改称はその関係か

歴史ある仁王門、仁王像

大注連縄の伝承の中に地域のこころが感じられます

由緒

創建
838年 慈覚大師 開山
本尊
十一面観世音菩薩
寺歴
1501年 ~ 1504年 現在の仁王門再建
1696年 徳川綱吉 現在の本堂建立

参詣記

参詣日
2016年2月22日
交通
JR成田線滑河駅下車、徒歩20分程度
以下雑記

駅から歩き滑河観音脇交差点の左前方に霊場があります

霊場を左に見ながらその先が参道入口になります

道路わきには立派な石造宝篋印塔が並びます

仁王門

室町時代の建立で重要文化財

大注連縄が立派です

毎年1月8日に奉納されるものでまだ新しい感じがします

江戸時代に本堂近在の集落が火災を免れたことに由来するものだそうです

仁王像

江戸時代の大火事の時、本堂屋根から大きな団扇で火を仰ぎ返したそうです

この伝説から、火伏せ、身の上安全の仁王尊として信仰されてるようです

本堂欄間の天女彫刻

大黒様でしょうか

どういう関係か千羽鶴が奉納されてます

毘沙門天

しもふさ七福神めぐりのひとつなんですね

滑河駅を起点に17.5kmのコースのようです

ぼけ封じ道祖神

高齢化社会を迎えて奉祀したものだそうです

銅造宝篋印塔

1718年鋳造

かなり遠くからの寄進者の名も彫られているようです

子安観音堂

地蔵堂とその内部

中央にお地蔵様、 右に閻魔大王、左に脱衣婆

前には左甚五郎作の二頭の木彫りの馬

もともとは本堂軒下に奉納されてたようです

安楽寺 野荒しの虎慈光寺 夜荒しの名馬と同じ伝説です

大師堂

本堂裏側には5社が鎮座

天満神社、金乃比羅神社、熊野神社、白山神社、稲荷神社です

納経所は寺務所の区域にあります

隣には阿弥陀堂もあります

立派な木もありました

寺院概略

所在地
千葉県成田市滑川1196
最寄駅
JR成田線滑河駅から徒歩20分程度
納経時間
3月~10月 8:00~17:00
11月~2月 8:00~16:00
ホームページ
滑河山 龍正院
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