関東の古寺とその歴史

坂東三十三観音巡り - 安楽寺

11番 岩殿山 安楽寺(吉見観音)

源範頼所縁の寺

この地の地名も御所

古くから地域に溶け込み穏やかな中にも風格を感じさせる寺

仁王門、本堂、三重塔どれも300年以上の歴史が刻まれてます

由緒

創建
806年 坂上田村麻呂により創建
本尊
聖観音菩薩
寺歴
奈良時代 天平年間 行基菩薩 この地に観世音菩薩の像を刻み岩窟に納める

他の坂東三十三観音の寺伝から推察すると730年あたりか?

鎌倉時代初期 源範頼 三重塔などを建立

実際は範頼の死後、その子の範円がこの地に居館を構えるようになり、範円もしくはその子孫が建立?

1661年 秀慶法印 本堂再建

参詣記

参詣日
2014年9月29日
交通
圏央道川島ICから30分程度
以下雑記

駐車場から参道を歩くとすぐに石造りの左右の金剛力士像が迎えてくれます

参道を歩いていくとすぐにちょっとした階段の上に仁王門が見えてきます

仁王門の左右で寺院を護る朱塗りの仁王像

観音堂の右には吉見観音

高さ3mの露座の阿弥陀如来坐像です

200年以上前(1790年)に鋳造されたものとのこと

観音堂の岩殿山、補陀洛の額

補陀洛は観音様がお住まいになる霊地ですね

野荒しの虎、左甚五郎作です

堂内奥の欄間に透かし彫りされてます

この虎が彫刻から抜け出して夜な夜な畑や家畜を荒らして困ったそうです

慈光寺 夜荒しの名馬龍正院 木彫りの馬 にも同じ伝説があります

三重塔

400年近く前の江戸時代寛永年間の建立

立派です

でも再建前の三重塔は倍以上の高さだったとか...すごい

太子堂

聖徳太子を祀った堂です

忠霊塔

鐘楼

本堂の裏にあります

八起地蔵尊

へこたれないで頑張ります

趣のある蓮池もあります

奥に見えるのが納経所

帰りに参道横で名物の厄除け団子をいただきました

寺院概略

所在地
埼玉県比企郡吉見町御所374
最寄IC
圏央道 川島IC から 20分程度
納経時間
4月~10月 8:00~17:00
11月~3月 9:00~16:00
ホームページ
吉見観音
inserted by FC2 system