いろいろ雑学

いろいろ知りたいこと - 仏像

仏像

お寺にお参りに行くと必ず拝む仏様

いろいろな仏様がありどんな個性があるか気になったものからのメモ

如来

修行を完成し、悟りを開いた仏様

阿弥陀如来

西方極楽浄土の教主

「無量寿如来」または「無量光如来」という別名で呼ばれることもある

他力本願

「念仏を行う衆生を救い、極楽浄土に往生させる」という「本願」にすがることから生まれた言葉

阿弥陀如来が立てた、すべての衆生を救済するための四十八願の中で、第十八願が「本願」または「王本願」と呼ばれている

九品来迎

阿弥陀如来が極楽浄土に往生したいと願う人を迎えにくるが、その九通りの来迎の仕方のこと

来迎の仕方には、上品中品下品の三品があり、それぞれを上生・中生・下生に分けて九品になる

阿弥陀如来みずからが迎えに来てくれるのは「中品」までで、「下品」は観音と勢至菩薩の説法を聞きながら迎えに来た蓮華台に乗ることになる

阿弥陀三尊

阿弥陀如来を中尊とし、その左右に左脇侍の観音菩薩と、右脇侍の勢至菩薩を配する三尊形式

菩薩

如来になるための修行中の仏様

観音菩薩

慈悲の心により救いを求めている人がいればすぐにそこに行き救済する仏様

六観音
六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天)の救済をするために、聖観音菩薩がそれぞれの姿に変わると言われるもので、 聖観音菩薩を除き他の菩薩を「変化菩薩」と言う
観音の三十三身
聖観音菩薩は救うべき相手によって、三十三通りの観音に変身して説法すると言われており、 三十三観音巡り、三十三間堂などはこれに起因する
聖観音菩薩

1面2臂の像で全ての観音の基本形態

阿弥陀如来の弟子で頭に師匠の化仏(けぶつ、小さな阿弥陀仏)を載せている

正観音菩薩と記されることもある

十一面観音菩薩

本体の顔以外に頭上に10または11の顔を持つ菩薩

11の顔には意味があり通常下記のようになっている

  • 正面(2または3面) 菩薩面

    穏やかな佇まいで善良な衆生に楽を施す

  • 右面(3面) 瞋怒面(しんぬめん)

    邪悪な衆生を戒めて仏道へと向かわせる

  • 左面(3面) 狗牙上出面(くげじょうしゅつめん)

    行いの浄らかな衆生を励まして仏道を勧める

  • 後部(1面) 暴悪笑面

    悪への怒りが極まるあまり、悪にまみれた衆生の悪行を大口を開けて笑い滅する

  • 頂上(1面) 佛面

    如来相・観音菩薩が悟りを得た後の姿

日本では奈良時代(710~794)から十一面観音の造像・信仰は盛んに行われ、法隆寺金堂壁画(1949年の火災で焼損)中の十一面観音像が最古の作例

千手観音菩薩

十一面千手観音、千手千眼(せんげん)観音、十一面千手千眼観音、千手千臂(せんぴ)観音)など様々な呼び方がある

千本の手は観音の慈悲と力の広大さを表しており、 その手にある千の眼はひとりでも多くの衆生の苦しみを見極めようとしているという

一般には仏像は左右で42本か40本(中には千本の手を持つ千手観音も何体かある)の手を持ち、 頭部に十一面を持つ(中には二十七面の像もある)

それぞれの手には浄瓶・独鈷・法輪・鈴・蓮の花などのさまざまな持物を配し、 持物を持たない手には千眼を表現するためにひとつひとつ眼を彫っている

勢至菩薩

智慧の光をもって遍く一切を照らし、衆生が地獄・餓鬼界へ落ちないように救う仏様

智慧とは物事のあり方を正しく見極める力・判断力の意味

地蔵菩薩

釈尊入滅後、次代の仏たる弥勒仏が出世するまでの間、この世に出現して六道の衆生を救済する菩薩

今この世界でもだえ苦しんでいる非力な我々を助けてくれる仏

親に先立って亡くなった子供たちは賽の河原で石積みを繰り返すといわれており、 その子供たちを自分が親となって救済するという信仰でもよく知られている

広く「子供の守り神」として信じられている

閻魔大王と同一の存在という信仰も広くある

冥界への入口でも地蔵菩薩が閻魔大王となって救済してくれるという信仰

文殊菩薩

智慧を象徴する菩薩

釈迦如来の左脇侍

卯年の守り本尊

普賢菩薩

仏の悟り,瞑想,修行を象徴する菩薩

延命の徳を備え、延命菩薩とも言われる

釈迦如来の右脇侍

辰・巳年の守り本尊

明王

密教における最高神の大日如来の変化身

如来が通常の姿でいては教化し難い衆生を、屈伏させて教化するために、忿怒の姿に変身したもの

密教の呪文の真言に精通しており、明呪の王とされる

不動明王

ヒンズー教のシバ神にあたるものとされ、破壊と救済という一見矛盾した性格を持つ

煩悩を破壊する一方、仏教を信ずる人をとことん救済するという

護摩祈願の本尊で、護摩木の炎は不動明王の化身

その炎は、智恵の炎であり、煩悩を焼き尽くすものとされる

愛染明王

人間の煩悩としての愛欲を、そのまま仏の悟りに変える力をもつ明王

恋愛を成就させてくれる明王としても信仰されている

愛染明王の像は、憤怒の表情で、一面三目六臂にされるのが多い

獅子頭の付いた冠を冠り、その獅子頭から長い紐が左右に垂れ下がっている

身体は真っ赤で、大きな壷の上の蓮華座に座っている

天部

尊像における四区分(如来、菩薩、明王、天)の最下位

六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道)の天道にすむ神様

位が低いと人間に近くなることから親しみやすい仏

仏法の守護神・福徳神の意味合いが濃く、現世利益的な信仰を集めるものも多い

弁才天

弁財天、弁天とも表記される

本来の表記は弁才天で、弁財天は同じ音に通じることからの派生表記

元来は古代インドの河神で水の女神

河がもたらす恵みから豊穣の神とされた

また河の流れる音や河畔の祭祀での賛歌から音楽神の性格も持つ

さらに言葉(弁)の才に優れた神、弁才天となり、弁舌、学芸、智恵の女神として信仰されている

琵琶を抱え奏する姿のものが多いが、8本の手を持つ8臂像の姿のものもある

胎蔵曼荼羅中にその姿が見え、大日経にも登場し、密教系のお寺でよく見られる

歓喜天

聖天、大聖歓喜天とも表記

象頭人身の悪神が十一面観世音菩薩によって改宗した善神

観音菩薩が女天に化身して和合・合体して暴悪を調伏

夫婦和合・縁結び・子恵み、商売繁盛、除災招福、その他多数の現世利益の神

大日如来もしくは観自在菩薩の権化身

焔摩天

閻摩天、閻魔天とも表記

元々は世界で最初の人間、結果的に最初の死者、最初に冥界に行った人物、そのまま冥界の王

密教では十二天の中の南方の守護神

日本仏教では地蔵菩薩と同一、地蔵菩薩の化身

日本で生まれた地蔵十王経の中で地獄の裁判官の閻魔王の本地が地蔵菩薩とされたことによる

大黒天

元来は、暗黒、恐怖の神、戦闘の神

別系統として台所の神、財福の神

別系統の流れが、日本に来て、大国様(大国主命)と混線、習合

米俵に乗り、頭巾(大黒頭巾)をかぶり、打出小槌を持つ

毘沙門天

元来は、財宝の神

その後、北方を守護する無敵の闘神、悪鬼を滅ぼす戦勝の神として信仰を集める

言葉の「全てを聞く」の意味から、四天王としては多聞天とも表される

阿羅漢

尊敬や施しを受けるに相応しい聖者

略して羅漢ともいう

十六羅漢

仏法を護持することを誓った16人の弟子

賓度羅跋?惰闍
十六羅漢の第一

神通力を会得していたと言われている

その仏像は「撫仏」とされ、病人が自らの患部と同じところを触れることでその神通力にあやかり治していただくという信仰がある

びんずる尊者、おびんずる様として知られている

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