関東の古寺とその歴史

坂東三十三観音巡り - 正法寺

10番 巌殿山 正法寺(岩殿観音)

はっきりとした長い表参道が隆盛を誇った往時を感じさせる

ただ今は民家が並ぶのみで人の往き交いはまばら

その先の階段からお寺に入っていく

狭くも広くもない境内に伽藍もほどほど

閑散とした佇まいが薄い印象として残る

由緒

創建
718年 逸海上人により開山
本尊
千手観音菩薩
寺歴
791年 坂上田村麻呂 この地の悪龍を退治

悪龍の頭を土に埋め場所に水がたまり池となるが、蛙が住みつかない事から「鳴かずの池」と呼ばれる

現在の弁天沼ですが実際は中興開山の栄俊が里人のために掘った用水池ということです

鎌倉初期 源頼朝 の命により北条政子の守り本尊として比企能員が復興
1591年 徳川家康 寺領として25石の朱印地を寄進

1町歩でだいたい10石相当なので2.5町歩程度です

参詣記

参詣日
2014年9月29日
交通
安楽寺からクルマで30分弱

仁王門に上る階段横に10数台程度の駐車スペースあり

以下雑記

仁王門に上る階段

駐車場からすぐのところです

仁王門

絶好の天気で逆光だったためゴーストがおきてしまいました

仁王像がガラスで守られてます

左右の仁王像

運慶作と言われてますが...残念ながら

でも、戦国時代の話ですが、この村の人がいつも負けていた天満宮の奉納相撲に村の若者に姿を変えて出て勝ち進んだとか

仁王門を抜けて長い階段を登ります

大銀杏

推定樹齢700年

市指定天然記念物

巨大過ぎてその全容は写せません

観音堂横のびんずる尊者

つるつるです

水子地蔵尊

弘法大師像

薬師堂

江戸時代初期の薬師瑠璃光如来が祀られてます

百地蔵尊堂

水子・子育地蔵尊が祀られてます

鐘楼

300年以上前の江戸時代の建立

銅鐘は鎌倉末期の鋳造です

境内階段上から仁王門、参道方向

一直線に参道が続いているのがよくわかります

納経所

仁王門横にあります

お昼も過ぎていたのでたまたま立ち寄った近く(クルマで5分程度)のお蕎麦屋さん

住宅街にありながら何故か待ち行列で結果30分以上待たされていまいました

埼玉でも有数の名店だったそうです

寺院概略

所在地
埼玉県東松山市岩殿1229
最寄IC
関越道 坂戸西スマートIC から 10分程度
納経時間
4月~10月 8:30~17:00
11月~3月 8:30~16:00
ホームページ
正法寺
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