関東の古寺とその歴史

坂東三十三観音巡り - 勝福寺

5番 飯泉山 勝福寺(飯泉観音)

小田原の東北に位置するかなり大きなお寺

三十三観音の中では坂東の西の端に位置する

小田原は二宮金次郎生誕の地、このお寺は尊徳の志にも大きな影響を与えたと言われている

由緒

創建
770年 道鏡により創建

寵愛された称徳(孝謙)天皇の崩御により道鏡失脚、下野国薬師寺に左遷される旅の途中の出来事

当初は普陀落山弓削寺と称し道鏡の出身である弓削氏の氏寺で、場所も現在地から二キロほど離れた千代村に建立

本尊
十一面観音菩薩 鑑真和上 唐より請来
寺歴
753年鑑真和上 後に本尊となる十一面観音菩薩像とともに来日
830年焼失のため現在地に移転、寺名を飯泉寺に改名
1418年小田原城の鬼門鎮護の道場となり、称名天皇から賜った 飯泉山勝福寺 に寺名を改名

参詣記

参詣日
2013年4月20日
交通
東海道線 鴨宮駅から 徒歩25分程度
以下雑記

本堂

鴨宮から歩くとまずは本堂のある敷地に導かれてしまいます

納経所はこの敷地内にあります

観音堂

本堂の先の敷地に観音堂があります

神奈川県指定の重要文化財

二宮金次郎 初発願の像

よくある薪を背負って本を読みながら歩く勤勉な姿とは違います

金次郎14歳の時、ここで旅の僧の観音経の訓読での読誦に感じ入り一念発起したという、そのことを記念しての像です

大銀杏

樹齢1000年を超えると言われている

県指定の天然記念物

船首に竜の頭、船尾に十一面観音の来迎仏が乗った舟型の手水鉢

市指定の重要文化財

鐘楼

市指定の重要文化財

仁王門

富士の裾野の仇討ちで有名な曽我兄弟がこの金剛力士仁王像に祈願して怪力を授かったそうです

寺院概略

所在地
神奈川県小田原市飯泉1161
最寄駅
東海道線 小田原駅 → 富士急行バス「飯泉観音」下車
東海道線 鴨宮駅
納経時間
(夏)8:00~17:00
(冬)9:00~16:00
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