関東の古寺とその歴史

坂東三十三観音巡り - 円福寺

第27番 飯沼山 円福寺(飯沼観音)

漁港と醤油の町にある明るく整備された霊場

銚子空襲で歴史を刻んだ本堂、観音堂は焼失

今は戦後に建立されて近代的で立派な姿に

観音堂前にたたずむ大仏がその惨禍と復興を静かに見守る

由緒

創建
810年ごろ 弘法大師 本尊開眼法要
本尊
十一面観世音菩薩
寺歴
724年 本尊となる十一面観音菩薩 漁夫の清六、長蔵の網に出現
729年ごろ 行基菩薩 本尊となる十一面観音菩薩を厨子に奉納

参詣記

参詣日
2016年2月22日
交通
総武本線銚子駅下車、徒歩20分程度
以下雑記

仁王門

立派に再建ですね

ただちょっと窮屈なところに立ってます

両側も迫られて参道がなく道路から直接って感じなんですね

仁王像

金網越しでちょっと残念

でもなかなかの迫力

五重塔

2008年建立

高さ33m、総工費15億円だとか

鐘楼堂

梵鐘は県指定有形文化財

享徳11年(1462年)の銘

享徳は4年で改元、改元を無視した年紀は古河公方の反室町幕府姿勢を示唆

露座の大仏

大仏と言うには小さいか

ただ高さ5mだとかで立派に大仏と言っていい範疇のようです

以前の写真を見ると観音堂正面にあったような

最近動座されたんでしょうか?

観音堂への階段の両脇

銚子ならでは、醤油の町ですね

観音堂の中のおびんずる様

説明書きに明確な冥加料記載というは初めてです

納経もこの観音堂の中でできました

納経は別の本坊の方でというのは以前のはなしだったようです

銚港神社

神仏習合の名残ですね

元は龍蔵権現と言われてたものだそうです

明治の神仏分離で銚港神社に改称

大師堂

本坊地区にあります

1847年再建当時からの歴史を刻んでいます

空襲の災禍から免れた貴重な建物です

閻魔堂

地獄の裁判官の閻魔王が祀られてます

寺務所

ここが本来の納経所ですね

今回は観音堂でもしてもらえましたが

涅槃殿

釈迦涅槃図が収蔵されてます

1669年制作の貴重なもので県指定有形文化財です

開帳されるのは釈迦の命日の2月15日だけのようです

帰りは銚子電鉄の観音駅から

本坊地区から2、3分です

銚子まで2駅、懐かしい固い切符を窓口で買って乗車です

銚子駅

醤油と漁業の町ですね

寺院概略

所在地
千葉県銚子市馬場町293
最寄駅
JR総武本線銚子駅から徒歩20分程度
納経時間
8:00~17:00
ホームページ
円福寺
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